2007 ジャンケン大会 Lambrettaレポート 第3回 (連続12回)  

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 今年は秋がなかなか来なかった。お彼岸が過ぎても暑い日が続くなんて、これはもう反則である。
一年間のライセンス停止にしないといけない。
でも、来年夏が来ないと寂しいので、まあ許す。
いや、別に僕に許してもらいたいとは思ってないだろうけど、一方的に許す。
だから早くまた来てね、夏。
 
  で、秋というとコスモス。漢字で「秋桜」と書く、というのは山口百恵の歌で知った。
薄紅の秋桜が秋の日の何気ない陽だまりに揺れているのである。
百恵にこうまで言われたら、これはもうコスモスを見に行くしかない、
という事で、能勢までコスモスを見に行った。

 川西から亀岡に抜ける国道423号線は、地元では摂丹街道と呼ばれている。
都会からほんの三キロほどでいきなり山の中、っていう雰囲気の道で、適度にワインディングしていて
ツーリングには丁度いい感じ。
エンジン快調、タイヤも先日新しいのにしたので、不安なく走れる。素晴らしい。
車にあおられる事も無く、結構いいペースで飛ばせる。ランブレッタ、存外速い。
でも、一つ気付いた事が有る。スピードメーターがどうも、かなり低い数字を指してるようだ。
ベスパや他のバイクに乗ってる時の体感で、絶対に80出てるはずなのに、メーターは60辺りをうろうろ。
まあ、特に困らないから良いのだけどね。

新しいタイヤ

コスモスの里は、入場料が500円なのだけど、300円になっていた。
らっきぃ、と思ったけどそうではなくて、単に今年はもう時期が終わりに近づいてたので安くなっていたのだった。全体に花はしおれ気味で、まばら。でもまあ、それはそれで行く秋の風情というか、情緒が有ってよろし。

 それにしても、ランブレッタって、こういう景色にもわりとすっと溶け込んで、なんかめっちゃいい感じ。
最初はちょっと乗りにくいと思ったけど、慣れてくるとベスパと変わらないし、パワフルだし、
乗って良し眺めて良しで、最近かなり好きになってきた。

いや、最初から好きやってんけどね。


さて、甲子園に帰ってきて、以前から気になってた食堂に寄る事にした。
昼、きちっと食べて無かったので、早めの夕食。
先日、TVチャンピオンの「でか盛り王」で紹介されてた大力食堂。
ここのかつ丼は普通盛りでもすごいのだそうだ。
うちから歩いて行ける距離にこういう店が有ったなんて、正直知らなんだ。

外から見るとふつーのお店

膳所の美富士食堂、北区の喫茶Yを何とかクリアしてる僕としては、これは行ってみなければなるまい。
店の前。普通の店の雰囲気。ここがホントに、って感じ。
とりあえずかつ丼を注文して、相手の出方をうかがう事にする。
待つ事十分弱。出たよ、
山盛りのかつ丼・・・。


丼鉢は普通サイズなのだけど、その上にまるで天津飯のように盛り上がっておる。なぜかスプーンが出てくる。この理由はすぐに分かる。普通に食べると崩れるのだ。
だから、一角から取り崩して、スプーンで下のご飯を掘り進む必要があるのだ。
掘って、法面を作って、そこに崩し落す。そのためには箸よりもスプーン・・・。

 それにしても、ここの大盛りは辛い。
具の量は普通かちょい多目で、でもご飯だけが常識はずれの多さ、という構成が大変きつい。
食べても食べても同じ味のご飯、しかも少し柔らかめ。それがさらに時間と共につゆを吸って水っぽくなる。
今までに無い辛さ。頭の中に、TVチャンピオンのナレーションの声が聞こえてきた。「丁稚の、箸が、止まった・・・」。

 そう、何ていうかね、箸が止まるんっすよ。頭ではね、後お茶碗一杯くらいやん、食べてしまえよ、って思うんすけどね、体が拒否するんすよ。
手が、口が、胃が動かない。まだ余裕ありそうなのに。実際、これがアイスクリームやったら食べられそうやのに・・・。
 
  得得うどんのトリプルを平気で食べる僕でも、ここのかつ丼は無理だった・・・。

 深い挫折の念と共に、忙しい日曜日が暮れようとしていた。ああ、明日からまた仕事かぁ・・・。


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