ロサンジェルスのスクワッター(不法占拠者)たちを撮影して5年目に出会った1人のスクワッター・EVILが深夜の路上で息を引き取った。
彼と10年、路上で生き抜いてきた友人であるTROLLとの間には強く透明な絆があった。胸をかきむしられる二週間の旅であった。
人生とは
,いかなる生き方をしようとも喜びと悲しみと美しさに溢れたドラマチックなものである。どんな絶望の中にも一筋の希望があるように、人生とは奇跡の連続なのだ。名越啓介は、人生での奇跡の一瞬をまるでロードムービーのように美しく切り取る。どんな悲惨な状況であろうとも、いや悲惨な状況であるからこそ、そこには剥き出しの真実と愛が存在している。だからこそ、人間讃歌で貫かれた名越の写真は私たち日本人が忘れてしまった人の絆の尊さを思い出させてくれるのであろう。
DUNE 林文浩
2006.5.18(木)〜6.20(火)
B GALLERY (ビームスジャパン 6F)
新宿区 新宿3-32-6 TEL03-5368-7309
http://www.beams.co.jp
オープニングパーティー 5/19(金)PM6:00〜8:00 同会場にて |